Ender3Proにオートレベラを追加する

どうやってもワケわからなくなるので、あんまり書きたくなかったんだけど。

ドローンの部品作るのに 3Dプリンタだ!というのが丁度1年ほど前。
一時期ぶん投げたり、思い出したようにフィラメント揃えたり。
亀のような歩みで、しかしながらちゃんと進み、ようやく形になりだした。
海外で売っているハードなヘアスプレーが、デッキに吹いておくと材料が反らないとか言ってて、同じスプレーないんで、同じ材料使ってるの試したり。
(現在は100均の合成のりがベストとなっている)

そんなこともあり、今年に入り我チームでは、もう1台 Ender3Pro を追加。
その後、理屈も理解したし、そろそろちゃんと30万とかの高いやつとかでもいいんじゃね?
と、いろいろ調査して悩んだ結果、やっぱり安い Ender5 を追加を決定。
もうすぐ 3台体制になりそうだ。

ということで、重い腰をあげ、当初予定してた改良を行おうという記事。
正直どうやってもわかりやすく書ける気がしなかったのだけど、複数台やる過程や修理の時に思い出せないというのがよくあるので、つまるところ覚え書きだ。

Ender3 とか Ender5 は、Creality という会社の格安 3Dプリンタで、2万5千円ぐらいから買える。
https://github.com/Creality3DPrinting/Ender-3
オープンソースで展開されており、そのあたりが安価であることと、ノウハウが集まりやすく、とにかく工夫すればなんとかなる。
しらべるとドローンの改造ネタよりよっぽど情報が多い。
まあコレで十分じゃないか?というのが感想。
様々な改修方法があるが、その中でも今回は「オートレベラ」というのをやってみる。

FDM式の 3Dプリンタは、温めたプラスチックをノズルの先から垂らし、それを積層していくことで形にする。
なので、デッキとノズルの高さ設定がポイント。
複数点を計測し、紙などでクリアランスを測りプリントするのだ。
これを自動でやるのが「オートレベラ」となる。
センサーは純正の BL_Toutch というのがあるが、パチの 3D Toutch とか、まあ似たようなのがいっぱいある。
おそらくどれでもいい。

ココで制御系の簡単な構成を説明する。
制御基板は AVR マイコンで、Arduino互換。
モータドライバや各種センサは入るようになっている。
なんかこのあたりはドローンの FC に似てますね。高性能基盤とかも売ってます。
これに U8glib の液晶がつく。
Mini-USB端子と MicroSDカードスロットがあり、この SDカードにデータを置き、液晶で見ながら操作するというのが基本的な構造。

オートレベラをつけるためには、Z軸のリミットスイッチの部分にタッチセンサーを割り込ませ、制御基板のファームを改造してやることで利用可能となる。
ファームは Merlin というものを使うのだが、最初は bootloader の書き込みが必要。
そして Bootloader の書き込みには AVR ライタの類が必要となる。(ココがめんどい)
世間で実践した例を見ると、Arduino Uno を AVRライタ改造して ArduinoIDE から書き込むパターンが多いようだが、これはこれで大変よね。
ということで、最近は AVRライタまでセットになったのが売ってる。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SHS8CJS/
こういう部品セットのがオススメ。4~5000円。
変換基盤x2、センサー、AVRライタ、マウンタ、ケーブル各種。
ニッチな製品に思えるが、中華ショップも含めた多数売っている。
なお、それっぽい QRコードあって、そこに説明書ありそうだが、説明書はない。

AVRライタはこんな感じで組み合わせる。

このあたりから写真とってないので、肝心なところなのに端折っちゃうが、調べればたくさん出てくる。
AVRライタを PC の USBに接続し、制御基板のファームを書き込みできる状態までやる。
ファームはコチラ。
https://creality.com/download/creality3d-bl-touch-firmware_c0006
Ender3は、無印とProとあるが、コレ中身同じじゃないかな?
これを解凍すると「progisp+1.72」というフォルダがあり、その中にある「progisp.exe」が AVRライターのプログラム。

①で「ATmega1284P」を選択
②でダイアログを開き
③で番地を「DC D6 FC」として
④で「Write」して閉じる
⑤でファイルを開き、同じフォルダにある「Marlin.cpp.hex」を選択
⑥で焼付

これで bootloader の焼付が完了。
この状態ではファームは空の状態なので別途ファームを焼き付けることになる。
ファームの焼付方法は何種類かある。
このまま AVR ライタで焼き付ける場合は、同じアーカイブの中に入っている「Ender-3 Pro1.1.6BLTouchV3.1PowerLossContinueEnglish.hex」を同様の方法で焼き付ける。
Octoprint を使ってたら、そこから焼き付けるのもあり。

ただし上記の方法では、バイナリが出来上がっている状態なので、細かい設定等ができない。
その場合は、ArduinoIDE を使ってビルドしてバイナリを作ることで可能。
ArduinoIDEはコチラからダウンロード。
https://www.arduino.cc/en/main/software
Merlin のソースはコチラ。
https://marlinfw.org/meta/download/
2.0.x系は 32bit のもので、今回の ATmega1284P は 16bit の 1.1.x系を使う。
解凍して「\Ender3_3Dtoutch_Marlin-1.1.x\Marlin\example_configurations\Creality\Ender-3」からヘッダファイルを「Marlin」のフォルダにコピー。
「Marlin.ino」を ArduinoIDE で開いて、各種ヘッダファイルを調整する。
タッチセンサーの項目を組み込むとともに、メモリが足りないのでメニューとかの機能を削る。
液晶に使っているので「U8glib」のライブラリも忘れず追加。

おなじみのPID設定とかもできますよ。

ということをやるとできる。
あとセンサーとのオフセットとかの調整もあって、ようやく自動になります。
動かすときには Cura の Gコードで、G28 のあたりに G29 (オートレベラ起動)を追加します。
これもヘッダファイルで G28 に連携する設定ありますが、まあ入れとけ。
まだモノは見てないけど、おそらく Ender5 も同じじゃないかな。
いきあたりばったりだが、今回もなんとかなった。

右側の青LEDがタッチセンサー。奥の青LEDのあたりが今回の増設ポイント。

ライトウェイトOneXへの道

ライトウェイトOneX 1号機。

「剥きプロ」で GoPro の軽量化が活発。
世界中でいろんな人がやっていて、いろいろ便利な部品とかも開発されてる。
そんなことやってるウチにメーカーからも出てきそう。
アクションカメラは構成部品が少ないので、パクりやすいので GoPro もシンドいことになっている。
それでもソフトウェア処理の部分に価値があるので、みんな剥いてでも使いたい。
そんなことを「剥きプロ」は教えてくれる。

同様の電子ジンバルでスタビライズを行うものに、全天球カメラがある。
構造上前後に剥き出しのカメラを設置する必要からどうしてもデカく重くなる。
Insta360OneX で実測113gぐらい。GoProあたりの重量。Ryloとかも同じあたり。
半天球にして、機能を目一杯絞り込んでわずか18gの意欲的な製品「Insta360Go」もあるが、あとちょっと性能が足りない。
「上位機種も試してください」と言わんばかりの、この加減具合も Insta360、うまい。

そんなこんなで、全天球動画が欲しい時は、ダクトフープに Insta360 OneX を載せて撮影してた。
実際使うといろいろ気になるところがあるが、一番気になるのはやはり重量。
スティック形状なのでバランスがよくないのとか、総重量の問題で取り回しがよくない。
(着地でビヨンビヨンする ← 伝わるか?)
解決するには・・・軽量化しかない。

ということで、例によって前フリがクドかったです。
あんまり見渡しても情報のない Insta360 OneX を分解・軽量化してみたよ。
レッツ Tear Down。

またまた安く中古品を仕入れてきました。
電池の横にネジ。
底辺にもネジ。
MicroUSBにもネジ。
上部にもネジ。
割れた。基本構造として、上がレンズで下部にある基盤とフレキでつながる。真ん中は電池と液晶。
フレキ下部のココにもネジ。
基板部が外れた。カメラのところにアンテナがまわっている。
カメラ周辺のネジはこのあたり。
3枚おろしができた。GoProと比較すると日本製品っぽいつくり。
基盤部をさらに分解。
ネジとか。
マイク部にネジとか。
基盤は間にヒートシンクを挟んだ構造。
ネチョっと取ってしまう。
電池端子。組み込んでからハンダしてるっぽく、電池ボックス側をニッパーで切ってからネジを取る。
分解完了。
ケースを抜いた最小構成で測定。思ったより軽くない。悲しいことに剥きプロほど軽くはならない。
電源はコチラ。プラスとマイナスと真ん中のT。Tは温度センサーで、つまり保護回路。

ということで、ひとしきり分解まで完了した。
当初は MicroUSB からの電源で動く。
いつものように電池部分にバッ直で 5v を入れ込む方法にし電池を削減。
液晶とマイクは軽量化のために削減。
その他ケースのいらない部分を削減。
で、できたのがコチラの1号機。

ライトウェイトOneX 1号機

無改造と比較してみよう。

42gぐらい削減。大体2/3軽量化。
あと低重心化できた。
これで撮影できるところまで確認できた。
バラしちゃうと技適なくなっちゃうので注意ですかね。
85クラスに載せるにはもうひと頑張りという感じか。

今回はいつになく、すごい細かい写真を載せてみましたが、みんなもバラそうぜ!
そして情報くれ!ということです。何卒。

パンデミックなものを噛みしめる

リアルでコロナな日々だからパンデミックなものなんてウンザリなんでないの?

「コロナを予言した小説」というのがチラホラ話題だ。
「首都感染」とか「ペスト」とか。
ちょっと検索したら「夏の厄災」というのもそうだとか。
それどころかもっとズバリなものもある。
武漢の研究所から漏れた「武漢ー400」という未知のウイルスが世界に広がり問題になったという、1981年に出された小説「The Eyes of Darkness」。
https://www.visiontimesjp.com/?p=4573
これはオチがある。
1981年に出た当時は東西冷戦もあり、ソ連の都市「ゴーリキー」(マクシム・ゴーリキーの出身地)から出た「ゴーリキー400」というウィルス名だったが、冷戦終結後の1989年に「武漢-400」と変えたらしい。
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Eyes_of_Darkness?fbclid=IwAR0yTqJhWdfJbOG1lR9RbEj0LM9fBlp4mRECSYPabVuKi1fa_KFGbyJRUXk
なお「ゴーリキー」はその後、1990年に「ニジニ・ノヴゴロド」という都市名に変わる。
当時そういうきっかけがあって、いまそれこそ話題になってる武漢の研究所を元に、変更を思いついたのかもしれない。
武漢の研究所は意外に歴史が長く1956年からあるそうだ。
当時の中国は大国ではあったが、今のように経済の中心に来るには想像もつかない時代だ。
まあそれでも30年前の時点で「あるかもしれん」と思い小説にしたのだろう。
実際に起こるというのは「事実は小説より奇なり」としか言いようがない。

なお、2月時点で武漢の研究所から漏れたのでないかという話は、中国ならありそう、で、陰謀論半分って感じだったが、当時は当事者意識もなかったので、ハハッそんなこともあるかもね!ぐらいの扱いだったと思う。
このところトランプが証拠があったとか言い出したので、ホント小説かよって展開になってる。

それはさておき。
この手のパンデミックものって、やっぱり突き詰めるとゾンビだと思うんですよ。
感染したら攻撃側にまわるという基本ルールとか。
医療崩壊後のパンデミックの最後の形はゾンビでないか。
「コロナをぶっとばせ」そう考えたのかどうかわからないですが、EpicGames が「World War Z」というゾンビ撃退ゲームを 3/28~4/3 無料配布していた。
これはプラピの映画「World War Z」を参考に、大量のゾンビ(一画面に500体)をコレでもかと出して、それをバリバリとなぎ倒す、由緒正しき FPS、それも Coop モノだ。
ゲーム脳がけしからんってヤツですよ。不謹慎ってヤツですよ。大好きですが。
どこかで実況動画を見てもらうといいんですが、ホントびっくりするぐらいワサワサとやってきて、脳内からヘンな汁出るのを体験できる。
「シリアスサム」と「無双シリーズ」組み合わせたみたいな。
ちょうど1年ぐらい前にリリースされたので最新。町並みも含めて大変リアル。
これに衝撃受けてですね。
ブラピの映画は見たことあったので、まああれだよなーで終わったのですが、ゲーム側で各都市にわけたエピソードは原作からという話があり、原作が気になり読み始めた。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00C1V3JFO/
そしたら映画はまったく関係ない、大変ちゃんとした小説だった。ハリウッド映画とわ・・
ゾンビが発生した各地で、いろんな人にインタビューする形式のオムニバスになってる。
地下鉄サリン事件の「アンダーグラウンド」みたいな感じといえばわかるか。
コロナ終わったあとに、こういうの出てくるかな。いろんなドラマがあるだろう。

現実に自粛とかやっている今だからこそ、咀嚼し直すのは貴重な体験ではないだろうか。
ロメロのゾンビはそもそも共産主義者を揶揄したものとか、ドラキュラの変形とか、ゾンビについてはいろいろあるが、そのあたりも含めて不謹慎でB級なゾンビは味わい深くていいなと思う。

65mm浪漫派

65mmサイズっていうと、なんかバイクで言えばモンキーのような。
そんな実用性とは別の「浪漫」みたいのがある。今回はそのあたりを紹介。

BetaFPV から新製品の Beta65X-HD というのが出てきた。
https://betafpv.com/products/beta65x-hd-whoop-quadcopter-2s
Caddex BabyTurtle に小型の Nano ってカメラを搭載し、非常に軽量にまとまっている。
これ 1S でいける重量だ。
製品だけあってキャノピーもキレイにまとめられている。
モーターが 0802-14000kV で、これまでない。
なんだけど、今回はスルー。
バッテリが BT2.0 を2丁がけするところとか、ちょっとイマイチ。
そもそも時代は 65-HD から 65-4K に移行の時期だろう。

小型ドローンに搭載する録画機能付きカメラは、いろいろ使ってみると 現時点では Runcam Hybrid がベストだと思う。
https://shop.runcam.com/runcam-hybrid/
4K まで撮影可能だが、2.7K の 60fps あたりで利用すると、速い動きにも対応できてよい。
FPVカメラが別になっているので、FPVの遅延対策もバッチリ。
値段が比較的高いのと、光漏れ対策とかケースに必要だったりするのと、DVR基盤がチャチで、ちょいちょい壊れるけど。
欠点は多いが「絵面のよさ」という一点突破だ。
なお、おなじ 4K でも Caddex Tasier は地雷。
いろいろ理由はあるが、使ってない在庫がいっぱいある。

ということで、Hybrid を 65mm に美しく載せる方法というのは、アチコチで模索されたが、最近まとまりだしたので、そのあたりのアイデアを集めて作ってみた。
キッカケのアイデアはコチラ。
https://twitter.com/drone_hiro/status/1251389853272424448
NewBeeDrone のフレームに、XT30でバッテリ上載せで、Hybrid を上下反転させる。
レイアウトが美しい。さらに置いた時に平になる。
これを元に、本体をガッチリ実測して、一部オリジナル要素盛り込みつつ、マウンタを作成。

バッテリ止めるところも作った。

そしてできたのがコレ。

あんまり見た目変わらないけど、モーターが 1102-10000kV、ウチの界隈で局所的に流行ってる 40mm → 31mm のカットベラ3羽。
元ネタのヒロさんちのヤツより、トータル5gぐらい重くなった。
それでも 3:30 ぐらい飛ぶので、まあ問題ない。
これぐらいのが製品で出てくれるといいが、今同じもの作ると思ったよりカネかかるのが弱点。
そのあたりもモンキーっぽい。いわゆる道楽。

そういえば前回は「剥きプロ」を 65mm に搭載するのやってました。
https://papalagi.org/blog/archives/1166
そこの最後でちょっと紹介していた Insta360Go を 65mm に搭載するマウンタ。せっかくなんでコレも紹介しておこう。

NewBeeDrone が下にぶら下げる簡単なのを出していたが、やっぱ上についてた方が離陸するときもいいよね。
さらに前後差し替えることで、後ろ向きの映像を撮ることもできる。

この手の超広角カメラは、半天球レンズが剥き出しで、接触時の傷が怖い。
そのためヘルメットも作ってみた。

直接あたるとNGだが、離着陸時の転倒ぐらいには役に立つのではないか。
ココで撮影したデータを出せるといいのですが、このご時世なかなかいい映像データを準備できなくて。
文字だけの説明ですと、スタビライズが効いた映像が撮影できます。
あえてケチをつけるとすると、25fps なので速い動きだとイマイチ。
なので屋内でゆっくり飛ばすのがいいかもしれないですね。

そんな Insta360Go は現在セール中とのこと。
https://store.insta360.com/gwsale
FPVモードで 5分撮影できるようになりました。
ファームアップは iOS でないとダメらしいので注意。
一度ファームアップ完了後は Android でもOKらし。
65mmに搭載するカメラとしてはアリだと思います。

「65mm浪漫」とかのたまっていますが。
屋外まで考えると、85mm あたりがなんだかんだ一番使い勝手いい。
ただ 65mm用のマウント作ると、75mmだろうが、85mmだろうが使える。
でも 65mm で飛ぶとなんかうれしくなっちゃうんだよな。
そういえば、ケラさんもトライコプターに続いてバイコプターも作ってた。
https://twitter.com/walkunaikera/status/1253697609157316610
うわーテンションあがる。
65mmの魅力、侮れないです。

Hi-STANDARDがサブスクに

ついに!
https://natalie.mu/music/news/376329
ハイスタだけ限らず PIZZA OF DEATH RECORDS が移行したようです。
おっさん世代には胸アツっすな。

大体サブスクで事足りるようになってきた。
サブスクに入ってない音源は Google Play Music にあげてあって使い分けしている。
高音質希望の時は FLAC でローカル配置。
使い分けの中でも最近は Youtube Music の使用率が非常にあがっている。
すばらしく便利。
新曲とか勝手にローカルに落としておいてくれるし。
ラジオ機能も地味に便利。
これを利用するためには、Yutubeに課金が必要なのですが、我が家は Youtube のヘビーユーザーでもあるので、とっくに家族課金。

そこら辺なくても Amazon プライムには入っているご家庭多いかと思う。
今回のコレは Amazon Music でも利用可能だ。
でもあっちは使い勝手があんまよくない感じ。

懐メロを漁るだけでも楽しいので、在宅な時代に今一度確認されてはどうか。

Bluetooth ヘッドセットで音声チャットのお作法

Windows で Bluetooth ヘッドセットを PC で使う時のお作法。
あんまり活用されていないのか、特有のバッドノウハウが存在する感じ。

前の安い Bluetooth ヘッドセットで、うまくミキシングができなかったりの疑問を調べた。
その謎を解決する参考記事がココにあった。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1211626.html
ハンズフリーで音声チャットする時(入出力)と、出力のみではプロファイルが違うと。
確かに言われてみると、ボリュームのところに2種類増える。
具体的には Hands-Free AG Audio(入出力)と Streo(出力)だ。

音声チャットをしながらゲーム音声まで入れるとなると、Hands-Free AG Audio を選ぶ必要がある。
最新の Hands-Free AG Audio は HD Voice ということで、従来の 8kHz から 16kHz に帯域が上がったとのこと。
確かに調べてみると、Aeropex も HD Voice に対応していた。
ハイレゾのこの時代に 16kHzとは。十分しょぼい。
スマホはともかく、Windows は最近対応始まったとのこと。
Windows では音質しょぼすぎて、積極的に使われて来なかったということか。
高音部の伸びがしょぼくね?というのは、こちらのモードになっていたわけで。
Stereo にすると、CD並の 44.1kHz になる。まあちゃんと聞こえる。
それとて SBC で、LDAC や aptx などの広帯域プロトコルではないが、不満はない十分キレイな音質になる。

なお Stereo のままで音声チャットできないかというと、実はできる。
これが混乱するポイントだ。
ただこの場合は、音声チャットをやっているアプリ限定の出力のみしか聞こえない。
別のアプリの音声はミキシングされない。
Hands-Free AG Audio ではミキシングされる。
安モノラル Bluetooth ヘッドセットで機能しなかったこともあり、このあたり色々あるのかも。(めんどくさ)

ということで、使い分けが必要。
ハードコア・ゲーマーには常識だったのかも。
単一アプリ運用もしくは、Hands-Free AG Audio で困るかというと、今のところはそれほどでもなく、どちらかというと使い勝手を優先でヘッドセット運用がラク。
少なくとも会議用途にはまったく困らない。
具体的にアレ?と思うのは VelociDrone で、モーター音が、ちょうど苦手で聞こえにくい音域になる。
スタート音や、ゲート通過音は聞こえる。
Stereo のまま VelociDrone をシングルプレイすることはもちろんできて、この場合はなんの遜色もない。
あれ?音出てない?って時は、「Stereo から Hands-Free AG Audio に切替」と覚えておこう。
ガチなマルチプレイ時はピンマイクとヘッドホンを準備しよう。もちろん有線で。

在宅業務に骨伝導イヤホンがよい感じ

在宅業務に骨伝導。

今回は一番評判がよくて一番値段の高い AfterShokz Aeropex を買ってきた。
本来はスポーツの時に使う用途向け。
運動とはつまらんもので、音楽ぐらい聞きたくなるが、安全を考えると周囲の環境音をやっぱ聞きたくなる。
KOSS の PortaPro という、チープヘッドホン界のマスターピースが意外に使えるとかあった。(オススメ)
Blutooth の無線イヤホンも最初はこっちのニーズからだった。
運動する時に有線は邪魔だし防水も欲しい。
多少音悪くても利便性を選ぶジャンルだったけど、Jaybird が風穴をあけて一気に普及になった。

で、最近は骨伝導らしいです。
かつては、まーこんなもんかーって感じで放置していた。
今回の在宅業務に向けて、実はこのあたりがマッチするかもという予感。
風のウワサにブレイクスルーした製品が出たとも聞いていた。
それが今回の AfterShokz。

AfterShokz
https://aftershokz.jp/
モデルチェンジするたびに値段が上がってる。
さらにパチっぽいのが1/4ぐらいの値段で売られている。
この手の製品をチョイスする意識高い系は高くても買っちゃうのかな。
私は安物で苦労するのはめんどいという感じ。

使った感じ。
これまでの感じとは違う自然な感じ。
なんか「神の声が・・頭の中に・・」みたいなヤツだ。
あれは骨伝導だったのか・・・。
もちろん周囲の音もちゃんと聞こえるし、マイクも利用可能だ。
「どっちの音もいい加減に聞く」のに適した感じだ。
重量も軽いし、長時間つけてもつらくないし、マスクやヘルメットもあわせて利用可能。
手持ちの安価な BTヘッドセットと違って、ミキシングとかもできてる感じ。
VelociDrone のマルチにも使えた。

音質がちょっと特徴ある。
これまでの製品と比べると、お!これはっと思うけど、よくよく聞くと高音質かというとそれはない。
低音に工夫されているが、高音の方が苦手な感じ。
なんか処理を行いながら再生しているような聞こえ方をする。
一方、パンニングとか、なんかよく効いている気もする。なんか独特の響き方だ。
周囲の音も聞きながらなので、あんまり高音質期待してもな。
付属品に耳栓がついてて、高音質にしたい時はこの耳栓を使うようにとなってる。
できるだけ妥協してませんというメーカ側の意気込みを感じますね。
まあ耳栓するぐらいなら、愛用のカナルイヤホン使うけど。

その他の付属品としては、充電ケーブルが2本。
磁石でひっつくタイプで、専用の形状なので2本ありがたい。
あとはなんかちょっと大きめのゴム製の袋がついていた。

あと説明書をよーく見るとわかるのですが、マルチポイントが使えます。
具体的には 2つの端末を一緒に使えるという機能。
これ勘違いしそうなんだけど、2台同時に接続した状態にできる。ここまではいい。
第1端末が切れると、第2端末から音が出るという感じで、ミキシングされて同時に聞こえるわけではない。
第1端末を PC とかにして、第2端末をスマホとかにしておくと、PC使っている間は PC の音声が流れて、PC閉じるとスマホから音が出る。
登録は暗号のような手順があるので、説明書をよく読もう。

ということで、しばらくこれずっとつけて生活することになるのかなーと思ってる。
ずっとつけるのなら、もっとペアリングたくさんできればいいのになーと思ってる。

ビデオチャットのデバイスをまとめてみた

Discordでビデオ配信できるようになった。
これまでも個別にはできていたけど、この事態をうけてパーテイ利用もできるようになった。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1246920.html
コロナ対策も長引きそうだし、テレビ電話なんて未来っぽいじゃん!抵抗あるけどさ。
道具が揃ってないとかいう話が出てくると思うので、前回のボイチャに続きビデオチャットのデバイスをまとめてみたよ。
①カメラをなんとかして、②映像処理をなんとかして、③実際に使うという内容で書いてみた。
必要なところをうまく使い分けてもらうといいと思う。

①PCにカメラがない!

なぜか買ったばかりのゲーミングにもついてないのはなんでなんだろ?
狭額にしすぎたってのもあるが、カメラ使うニーズはあんまりなかったしな。使ったことねえし。
一般的には USBカメラをつなぐのが通常の方法で、こうしたカメラ接続方法を UVC という。
これは 5.8GHz VTX を PC に接続する USB受信機なんかも同じ。
前に紹介した HDMI を UVC にするキャプチャーも同じ。
https://papalagi.org/blog/archives/1043

今回はカメラだけでいいんだよ!ということで、スマホを活用する方法がアチコチで紹介されてる。

AndroidスマホをWebカメラにしてテレワーク
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/minna/1247138.html
これは「開発向けオプション」の設定変えたりとかめんどうだけど、有線で UVC になるもので、デスクトップに繋ぎっぱなしにするのなら電源の心配ないのはいい。
スマホのカメラなので映像もキレイだ。

スマホをWebカメラとして使える「iVCam」を試してみた
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/yajiuma-mini-review/1245703.html
最終的にはコレを採用した。100均にあったスマホスタンド使って。
これは無償でも使えますが、画面に「iVcam」って表示されたり、終了時に宣伝が出たりする、よくあるタイプ。
課金することでそのあたりが解除される。
支払い方法に2通りあって、スマホ側で課金する方法と、PC側で課金する方法がある。
スマホで課金すると、接続先のPCはなんであれ広告表示はでなくなる。
PC側で課金すると、そのPCに接続する限りは何台だろうと広告表示はでなくなる。
いずれも1000円ぐらい。
あとで出てくるのだけど、別に課金しなくても困らないような気もする。
https://www.e2esoft.com/ivcam/
スマホでアプリ入れて、PCにもアプリ入れる。
両方立ち上げればつながって、なんか手間はない。
注意点としては、スマホから音声拾う仕様になっている。
例によってエコーとかになるのでこのあたりでチェックしよう。

映像と音声は切り分けて考えるのがポイントですかね。
さあ、これでカメラどうにかなった。次行こう。

②クロマキー処理がしたい

どうしても家の中が映るとか抵抗がありますね。なんとかしたい。
よくテレビなんかである背景だけを入れ替えることを「クロマキー処理」という。
緑とか青の背景に別の映像を重ねるもの。
この機能は Zoom が使えて、今回のコロナ騒ぎで一気に人気出たが、セキュリティがお粗末ということで揉めた。
Teams とかにも機能追加されている。
その機能だけで使う環境を縛られるのもな。
でも使ってみると便利で、逆にコレあるのなら顔出ししてもいいかなと思うぐらい。

で、UVC の入力に処理してくれるツールが、Snap Chat で有名な Snap camera。
Snap camera
https://snapcamera.snapchat.com/
「レンズ」ってのを選ぶと、既存の映像に処理がかかるシカケ。
ジャガイモになったり、頭になんか生やしたり、いろいろできる。
映像が出ない?設定を見てみよう。

検索のところに「tsukamoto」と入れると、クロマキー処理してくれるレンズを配布してくれている人がいます。
塚本さんありがとう!

これを選べばOK。
オリジナルの背景をつくりたいよ!というと、それは公式で配られているツールを使えば作成可能。
なお、こちらでクロマキー処理を行うと、iVcam の宣伝ロゴも消えるというか、まったく気にならなくなる。

③Discordにつなぐ

せっかくなんで、今回は始まったばかりの Discrod につなぐ方法です。
設定はコチラです。

Discordで使えるカメラはひとつなので、複数ある時は切り替えて使う。
舞台裏が見えないように、ちゃんと Snap camera に設定しておきましょう。あとは参加だ!
他の会議ツールも基本的に似たような感じです。
複数カメラを使いたい時は、画面の共有とか、OBS使って配信とか。
時間差もあるので、ニーズに応じて様々ですね。

まとめ

最終的に今のところは Discord + iVcam + Snap camera というところに着地しました。
おいこらめんどくせえじゃねえか。
という話はわかりますが、まあこの組み合わせがいい感じっすよ。
ビジネスなら Teams がいいのかな。
プライベートは Discord が複雑ながらもなんだかんだで使い勝手よい気がする。
Facebookはキライだし、Hangout は裏切られた。
仕事でしょうがなく使うより、日常に入り込むのがいいと思う。

こういう凝ったことをやろうとすると、WindowsとかMacとか準備するしかないというのはイマイチ。
いまのところ、会議ニーズとかマルチプレイゲームとかなら、PC は避けられないよね。
将来的には情報弱者でもさっと使える、キレイにまとまったパッケージも出てくるんじゃないかな。
ただお話するだけとかニーズあるかな・・呑み会とか?
ウチの息子は二人ともなぜか演劇部ですが、台本の読み合わせとかやってると聞いた。
それすらない時は、親孝行と思って遠隔で「ワード人狼」とかどうですかね。
いろいろ試して、あらためてコミュニケーションを考えるいい機会かも。

ボイスチャットのデバイスをまとめてみた

在宅ライフで音の入出力ニーズ高まる。(いまごろおせえよ)
いろいろ試してみたのでまとめてみるよ。

接続方法は具体的に4種類ある。
① 本体についてるマイクとスピーカー
② 3.5mmジャック
③ Bluetooth
④ USB

① 本体についてるマイクとスピーカー

ノートパソコンならだいたいついてる。
準備するものがないということで一番簡単。
スピーカーから出た音声をマイクが拾ってエコーになったりとかある。
PC側でエコーキャンセラーがついてたり、そういう設定をするのもあるが、個別のノウハウなのがイマイチ。
スピーカー出力を使わずにイヤホンにすれば、とりあえず改善するが、部屋鳴りとかもあったりする。
部屋の環境音が入ったりもする。
自分の出している音って会話では確認できないので、録画データとかで気づいたりする。
手軽でありながら手軽でない。

② 3.5mmジャック

昔ながらのイヤホンとかのアレだ。
最近のスマホから消え始めて面倒なアレだ。
基本はココ。USBつなぐときもこれと組み合わせる。
パソコンによって、マイクとイヤホンが別れたタイプ(3極x2)と、ひとつにまとまったタイプ(4極x1)がある。
100均とかにマイク付きイヤホンを売られているのを使う時は、そのあたりに注意。
3.5mm 4極は、映像入ったものとか、ローカルルールがスゴイ多くてうんざりだ。
4極→3極x2 にする変換コネクタで、3極x2 の運用にするのが、長い目で見ると専用品にならずに済んでよいかも。
4極の場合は、手持ちの高性能イヤホンとかヘッドホン使えないし。
ということで、3極x2 で話をすすめる。
イヤホン/ヘッドホンぐらい愛用の品がひとつぐらいあるだろう。
その場合はマイクを買い足せばOK。
マイクはピンマイクが使い勝手いいです。
私はコレ使ってます。モノラルでいいんじゃないか。
https://www.audio-technica.co.jp/product/AT9904
ちょっと大きめのボーカルマイクの場合は、電源供給する必要があるものがあるので注意。

③ Bluetooth

車運転時の罰則が出たあたりで、ヘッドセットが伸びた。
音質のショボさが問題のひとつだったが、高品質なコーデックも出てきて、ここ1年ぐらいで音楽用にも普及し始めた。
PCはもちろん、スマホでもガンガン活用できる。
現代だとココが一番無難なのだろうけど、機器ごとに使い勝手に細かい差異があって、正直あまり好きでない。
差異とは、登録できる数とか、遅延とか、ミキシングとか。
OSごとに差があるとかめんどい。
あと電池管理増えるね。長時間運用だと使えない時間出るとめんどい。

車の運転なんかに使う片耳のヘッドセットは、周囲の音も確認できて在宅業務では地味に便利だ。
マスクつけたり外したりとか、あちこちウロウロする時にもイチイチ外さなくていい。
今使ってるのはもうディスコンですが、こういう感じの充電ボックスついたやつ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07VF4KN3S/
充電ケーブルつなぐのめんどくさいので、充電ケースついたのがいいです。
手持ちのやつは、音を聞くのはいいのですが、マイクがポンコツだったのと、なぜか他の音のミキシングがうまくいかない。
なんかいい感じのあったら教えてほしい。

最近の音楽用BTイヤホンもマイクついてたりするので、それが一番無難ですかね。
最近たくさん出回りだした骨伝導も在宅業務には向いているかもしれない。
追記:骨伝導してみた。
https://papalagi.org/blog/archives/1207
追記:Bluetoothヘッドセット使う時のお作法
https://papalagi.org/blog/archives/1212

④ USB

なんだかんだで、一番面倒がないような気もする。
製品決め打ちならノウハウがある程度共有できる。
高音質で出す場合は DAC を使うとかもあったが、マイクがついたものもある。
「マイクとイヤホン使う時はこのデバイス限定」みたいな設定をすることで、意図せず音声が出てるとかもなくなる。
Bluetoothは遅延が問題になるが、USBから独自無線で遅延のなくしたものもある。
ゲーム用のヘッドセットなどがこのあたり。

息子の持っていたゲーミングヘッドセット借りて試したりしたところ、手元に音量調整ボリュームがついていたり、コレが一番確実で悩まくていいなと思った。
けど大掛かりゆえに場所を取るのがイマイチなのと、ちょっと音に関してうーむと思わないでもない。
製品たくさんあるけど、USBのマイク/イヤホン変換に 3.5mm3極x2 を組み合わせたものも多い。
https://www.amazon.co.jp/s?k=headset
まあたくさんあるよねえ。
USB マイク/イヤホン変換はこのあたり。
https://www.amazon.co.jp//dp/B06Y46H999/
ミュートボタンとか物理ボリュームついてるのが便利。

あと電話機型のUSBヘッドセットもある。
意外に高機能で、ハンズフリーができたり、ノイズキャンセラーあったり。
多人数で急に会議、とかなったときにはちょっと使える。
デバイスの形状として、ただの棒で取り回しがよく、挿すだけでさっと使える。
まあこれもこれで一個あると便利かもしれない。
あんまり種類ないけど。

■状況別オススメ

在宅業務する時は、片耳の Bluetooth が便利。
まわりの音聞こえるの重要っすね。
Radiko とか Youtube Music とか、メッセンジャーの呼び出し音とかを拾っている。
モノラルで寂しいので、この機会に骨伝導も調べてみるか。

音声チャット付きゲームする時は、有線での環境が無難。
3.5mmジャックか USB を使おう。
出力側はニーズにあわせて、ヘッドホンでもよしイヤホンでもよし片耳でもよし。
入力側はピンマイクは汎用性高いので一個持ってていいと思う。
使用頻度があがってきたら、それこそお金かけていいの選ぶのもありか。
めんどう嫌うならゲーミングヘッドセットがラク。

電子会議する時は、顔出しかどうかとか、人数が複数かとかで状況わかれる。
ピンマイクはココでも使えると思うが人数分準備しないといけない。
会議用のエコーキャンセラーついたマイクが便利だが、2万ぐらいと安くない。
今見ると品薄になってた。

■まとめ

あたりまえだけど、用途によって使い分けが必要。
映像共有とか配信は現在勉強中。
どこもそうかもしれないけど、VPN の回線細すぎて、映像共有とかまでたどり着かない。
そうすると配信とか録画とか、そういうのも手軽にまとめられるスキルも必要かねと思ってる。

話題の「剥きプロ」やってみたよ

「剥きプロ」とは、ケースをバラして軽量化した GoPro のこと。
110gぐらいある GoPro が、20gソコソコになる。
110gの GoPro を u199 に搭載しようと思うと、ペイロードに特化した3インチダクト機に載せるしかないのだけど、20gソコソコなら普通のフープ機にも搭載できる。
やっぱ3インチクラスは、音もデカいし屋内で飛ばすにはイカつい。
GoProをバラそう!

という話を昨年末ぐらいに聞いて。
実機も見せてもらいながらグズグズとやっていた。
そうこうしている間に、すっかりメジャーな存在に。
世間的には 2周目、3周目に入りそうな勢いだ。
この記事もせめてサンプル動画つけてと思ったが、ちょっと公開まで時間かかりそうで。
タイミングを逸したが、このあたりで出しておくか、という記事です。

■剥きプロの作り方

この動画を参照すればみんなできる。すばらしい動画に感謝。

懐に余裕のある人は新品をバラしてもよいだろう。
貧乏性が身についた人はジャンク品を探してこよう。
最近人気が高く取り合いになっており、相場も高騰中。
のんびり時間をかけて Hero6Black を2つほど仕入れた。

水没基盤らしく、ひどい状態だったので、まずは基盤洗浄。
そして組み上げ → 動かず。ですよねー。
電子顕微鏡で配線チェックを行い、フレキのコネクタ配線に複数の不良を発見。

奇跡のようなハンダ修理でなんと動いた。
前のオーナーの情報とか残っていたが、初期化を行いスマホに連動させた。
売る人!個人情報に注意だ!
ペアリングが行えて、これで一息。なんとかなってよかった。
しかしその後、またつないだ際にタッチパネル液晶は動かなった。
それぐらいの綱渡り。
こんな華奢なのをドローンにのせて、あまつさえぶつけてみたりするというのだから、数奇者以外のなにものでもない。

■機体への組付(未達)

剥きプロは基盤とカメラのレイアウトを元々の位置関係のままとするものが多い。
今回は pipiFPV さんに見せてもらった 65mm 向けのレイアウトとした。

WTWシロマイさんのFusion360講座を受けたら作れるようになったよ。
そういえばpipiさんに機体見せてもらったのもこの時だ。すごいシロマイ塾!

これに向けたマウントを作成。
フレキの処理が問題で悩むのだが、そこのサポートとかを作ってみた。
電源はバッ直です。4.2vに降圧で、
間に1S用の PH2.0 を挟んで使いまわせるように。

試作1号。マウンタは今も改修を続けています。

総重量 57gぐらいで、やっとこさ飛ぶレベル。
Gemfan の 31mm 4枚、3枚と試すが、ちと厳しい。ギリギリだ。
そういえば pipi さんのはカットペラを使っていた!
ということを思い出す。
1mmホールの 40mm ペラや、2インチペラを見つけてきた。
これをナツメグみたいな感じでギリギリの 31mm にカットし、ペラのハイトと幅を増やしペイロードを底上げしたろうという目論見。
プロペラカッターを 3D プリンタで作成。プロペラをカットする。

ペラカッター(参考:ペラは別のヤツですよ)

Gemfan 4枚 40mm → 31mm はちょっと負荷きつい感じ。
Gemfan 3枚 40mm/1mmホールは在庫見つからず。
85pro用の 3枚 2インチ → 31mm を作成してみた。
加えて、0802-12000kV から 1103-10000kV に変更してトルクを稼ぐ作戦。
ということをグズグズとやっていたのですが、飛ばすニーズが来たので、65mm ロマンは一旦おやすみ。

今回はここまで。もう少し軽量化の余地もありますね。

無難な 85mm に搭載して作成。
前日に急いで作って、端々が雑。ペラのあたりとか。
そこは現場調整。

美しい指はピアニスト・・ではなくプログラマの指です。
刷り方にも、もう少し工夫が必要ですね。

■剥きプロの使い方

XT30のバッテリ直で、3Sと4Sを 4.2v に降圧するようになっている。
その接続部分はメンテ用に PH2.0 のコネクタになってる。
GoPro本体は 1S で動くので、必要に応じて別電源での運用もよいかと。

1.電源を GoPro に接続し、フレキボタンで電源オン/撮影開始。
2.機体へ電源を接続/飛行する。
3.着陸後は撮影停止したのちに電源を外す。

お作法があるのだ。
フレキが華奢で壊れそうとは思っていたが、やはり1個は壊れた。
自作しようにもハイピッチの基盤実装コネクタが手に入らない。
どうしたものかーと思っていたが、なんかタイの人が頒布するかもというウワサ。
なんか直接基盤につけちゃう人とかも出てきたようで、日々進化のようです。

■撮影したもの

ココでバーンと出せるといいのですが、公開までもうちょっと時間必要。
そのうちお目見えできる日もあるでしょう。
あらためてすごい映像がとれるなと。お楽しみに。
我々のチームは、得手不得手がそれぞれあって、全部できるワケではないのですが、力あわせると思いもつかないところに手が届くなと思ってます。
惜しみなくノウハウを教えてもらったpipiさんには感謝です。
あらためてありがとうございまいた。

追記:動画が公開されました。今年は一般公開にならなかった里山ガーデンです。

ということで、別の剥き案件や、マウンタの作成も進行中。
いつもいつもうまく行くわけではないが、成功すると次やりたくなるね。
次はコチラですかね。