「剥きプロ」とは、ケースをバラして軽量化した GoPro のこと。
110gぐらいある GoPro が、20gソコソコになる。
110gの GoPro を u199 に搭載しようと思うと、ペイロードに特化した3インチダクト機に載せるしかないのだけど、20gソコソコなら普通のフープ機にも搭載できる。
やっぱ3インチクラスは、音もデカいし屋内で飛ばすにはイカつい。
GoProをバラそう!
という話を昨年末ぐらいに聞いて。
実機も見せてもらいながらグズグズとやっていた。
そうこうしている間に、すっかりメジャーな存在に。
世間的には 2周目、3周目に入りそうな勢いだ。
この記事もせめてサンプル動画つけてと思ったが、ちょっと公開まで時間かかりそうで。
タイミングを逸したが、このあたりで出しておくか、という記事です。
■剥きプロの作り方
この動画を参照すればみんなできる。すばらしい動画に感謝。
懐に余裕のある人は新品をバラしてもよいだろう。
貧乏性が身についた人はジャンク品を探してこよう。
最近人気が高く取り合いになっており、相場も高騰中。
のんびり時間をかけて Hero6Black を2つほど仕入れた。
水没基盤らしく、ひどい状態だったので、まずは基盤洗浄。
そして組み上げ → 動かず。ですよねー。
電子顕微鏡で配線チェックを行い、フレキのコネクタ配線に複数の不良を発見。
奇跡のようなハンダ修理でなんと動いた。
前のオーナーの情報とか残っていたが、初期化を行いスマホに連動させた。
売る人!個人情報に注意だ!
ペアリングが行えて、これで一息。なんとかなってよかった。
しかしその後、またつないだ際にタッチパネル液晶は動かなった。
それぐらいの綱渡り。
こんな華奢なのをドローンにのせて、あまつさえぶつけてみたりするというのだから、数奇者以外のなにものでもない。
■機体への組付(未達)
剥きプロは基盤とカメラのレイアウトを元々の位置関係のままとするものが多い。
今回は pipiFPV さんに見せてもらった 65mm 向けのレイアウトとした。
これに向けたマウントを作成。
フレキの処理が問題で悩むのだが、そこのサポートとかを作ってみた。
電源はバッ直です。4.2vに降圧で、
間に1S用の PH2.0 を挟んで使いまわせるように。
総重量 57gぐらいで、やっとこさ飛ぶレベル。
Gemfan の 31mm 4枚、3枚と試すが、ちと厳しい。ギリギリだ。
そういえば pipi さんのはカットペラを使っていた!
ということを思い出す。
1mmホールの 40mm ペラや、2インチペラを見つけてきた。
これをナツメグみたいな感じでギリギリの 31mm にカットし、ペラのハイトと幅を増やしペイロードを底上げしたろうという目論見。
プロペラカッターを 3D プリンタで作成。プロペラをカットする。
Gemfan 4枚 40mm → 31mm はちょっと負荷きつい感じ。
Gemfan 3枚 40mm/1mmホールは在庫見つからず。
85pro用の 3枚 2インチ → 31mm を作成してみた。
加えて、0802-12000kV から 1103-10000kV に変更してトルクを稼ぐ作戦。
ということをグズグズとやっていたのですが、飛ばすニーズが来たので、65mm ロマンは一旦おやすみ。
無難な 85mm に搭載して作成。
前日に急いで作って、端々が雑。ペラのあたりとか。
そこは現場調整。
■剥きプロの使い方
XT30のバッテリ直で、3Sと4Sを 4.2v に降圧するようになっている。
その接続部分はメンテ用に PH2.0 のコネクタになってる。
GoPro本体は 1S で動くので、必要に応じて別電源での運用もよいかと。
1.電源を GoPro に接続し、フレキボタンで電源オン/撮影開始。
2.機体へ電源を接続/飛行する。
3.着陸後は撮影停止したのちに電源を外す。
お作法があるのだ。
フレキが華奢で壊れそうとは思っていたが、やはり1個は壊れた。
自作しようにもハイピッチの基盤実装コネクタが手に入らない。
どうしたものかーと思っていたが、なんかタイの人が頒布するかもというウワサ。
なんか直接基盤につけちゃう人とかも出てきたようで、日々進化のようです。
■撮影したもの
ココでバーンと出せるといいのですが、公開までもうちょっと時間必要。
そのうちお目見えできる日もあるでしょう。
あらためてすごい映像がとれるなと。お楽しみに。
我々のチームは、得手不得手がそれぞれあって、全部できるワケではないのですが、力あわせると思いもつかないところに手が届くなと思ってます。
惜しみなくノウハウを教えてもらったpipiさんには感謝です。
あらためてありがとうございまいた。
追記:動画が公開されました。今年は一般公開にならなかった里山ガーデンです。
ということで、別の剥き案件や、マウンタの作成も進行中。
いつもいつもうまく行くわけではないが、成功すると次やりたくなるね。
次はコチラですかね。