2021年春の「BBKN剥きプロシリーズ」

分解したGoProをドローンに搭載する「剥きプロ」。
2019年後半あたりから出て、2020年は当たり前の存在に。

剥きプロはなんだかんだで扱いめんどくさい。
「剥きプロ疲れた」という話はよく聞く。
とにかく壊れる。あと取扱いが繊細すぎ。
95、3インチあたりが使える屋外とか広い場所だと選択肢も多いし、無理に剥きプロ使わないでも、いろんな選択肢ある。
屋内で近接撮影となるとやっぱり65、75あたり。
いろんな機材も出たけど、トータルの取り回し考えると剥きプロが一番いいかな、ということで今もコレがメイン。
そんな感じで消耗しつつ、アチコチで剥きプロ飛ばしては、いろんなフィードバックをもらっては改良を繰り返している。
そうしてノウハウも蓄積され、今や枯れた存在となりつつある。
このあたりで最新の「BBKNシリーズ」で配慮してたりするところをまとめてみた。

■GoPro部分
使うのはGoPro6かGoPro8。7は使わない。
やっぱり8の方がキレイなので、8を優先して使うが、8はいろいろある。
個体によってバラつきあるし、BECもそんな感じあるし、選別品にしても使ってるうちに挙動変わったり。
そういうのが現場で発生するとホントうんざりする。
予備には安定の6を使う。マウントは共通なので取替は現場でもできる。
散々使ったので、6ならほぼ間違いなく期待の絵が撮れる。
それでも、やっぱり8を使いたい。今はそういうかんじ。

GoPro6。XT30で電源供給する。HDMI使って配信カメラになったこともある。
GoPro6は液晶ユニットが挿さる!あんまり使わないけど。

剥き出しだと接触時に基盤がウエハースのように割れる。
ぶつけなければいいだけの話だが、ドローンならではのスリリングな絵を撮りたいとなると、そうもいかんこともあったりする。
ということで、基本的にユニットはケース入りで、カメラ角度は固定。
いろんな材料試したが、基本PET-Gでカッチリ。
特に衝撃によるカメラフレキの抜けについて改良は繰り返した。
レンズ裏の光の回り込みを避けるためカバー。
レンズはMavic用のNDフィルタが使えるように調整。
ボタン部分だけTPUを使っている。
SoCのところにはラズパイ用のヒートシンクを貼付。(あったほうがいいと思う)
GoPro6に関しては液晶をユニットで差し込めるようになってる。(あんまり使わない)
GoPro8は延長フレキを別途準備しないと縦置きにできない。
8は個別調整的なところがあり、なんつうかめんどい。

いい感じに薄いのを探す必要がある。
GoPro8用縦向きケース。組込にコツがいる。めんどい。

■6GoPro
65mmのヤツで、まさに空飛ぶGoPro。
崩れたバランス感で、見た目のインパクトもあり、見せびらかすのによい。
その見た目に反して、けっこーちゃんと飛ぶ。
サンプルは、まっどパイセンの素晴らしい飛行。

なにやら見覚えのある人達が・・。

フレームはNBDのブラシレス用。
固くて割れやすい。着色ナシのものがちょっと強い模様。

いろいろな工夫。

GoProの重量があるので、接触時にはFCのところが変形し、FCが外れて修正めんどう。
なので変形防止のブレースを追加している。
腹下に輪ゴムを引っ掛けるフックついているので、そこを使ってバッテリをつける。
バッテリは2Sで、450mAhと650mAhを使い分ける。650mAhで 3分半ぐらい飛ぶ。

カメラは Caddex ANT がキレイなので採用しているが、このカメラやたらと衝撃に弱い。
接触時にペラがカメラをひっぱたいてイカれたってのが何回かあった。
それでも今の所 ANT 使いたいので交換しながら対応している。
GoProのマウントでカメラ角度固定にしていたが、角度変えたい時はマウントの後ろ側をインシュロックとかで引っ張って都度調整する。

FCはディスコンになったBetaFPVの2S用。なのでレシーバはSPI。
VTXはTBS Nano32を腹下に設置。
FC上に置きたくなるが VTX の熱がGoProのヒートシンクを炙っちゃう。

モーターは 1102−10000kV。
ペラは40mm用のものを31mmにカットして利用。
モーターによって軸が1.5mmだったり1mmだったりするので注意。

GoPro搭載前の状態。平らなので搭載実験する時にも便利です。

■7GoPro
基本構成的には6GoProとあまり変わらない。1102-1000kV。
NBDの75フレームを反転で使う。これFCの向きが変えられるのがいい。
ペラの加工もないが、アウターケースの空転が複数回発生したので、ネジで固定は行う。
1102-9000kVで3Sという選択も残ってるが、2Sで十分飛ぶ。
FPVカメラも ANT だが、ペラで叩かれてもいいようなガードを追加した。
6GoProと比べると、スロットに余裕があり、屋内運用ならコレがベストかな。
屋外もいける。

ロクな写真が手元になかった。GoPro6搭載の初期のもの。バッテリは今は腹下マウントになってる。
GoPro8縦方向を搭載テスト。
ANTマウントはちょいガード機能をつけてみた。

■8GoPro
恐怖感を減らすためにカゴに入れてある。
基本UZ85そのままにマウントだけつけた。
このあたりのベースはもうなんでもいいと思う。
3Sの650mAhとかで5分近く飛ぶ。
重心が下にあるので、転がると起き上がりこぼしのように立つ。
ホバリングがかなり安定し操作がラクチン。屋内はもちろん屋外も全然いける。
特にカゴで空力的な効果があり、風が吹いても球として抵抗を受けるので、機体がフラフラしない。
対象物に寄りすぎても吸い込み効果がない。
大きさに余裕あるので照明追加とかもラクチン。
唯一ともいえる弱点はFPVカメラにカゴのフレームが入って邪魔なこと。
カットするとかもできるけど、慣れちまえ!でそのまま。
道具として十分使えるレベルだが、マニア的なロマン欠ける。
やはり小さくなくては。

下のブイがFPVカメラに映っちゃう。気にすんな!
GoProでないけどので一回消したけど復活希望ありだったんで。照明つけたサンプル。
ロクな画像がないのであとで差し替え。左上2つが85です。
85の上に65Hybridを親子亀で搭載して飛ばした心底くだらない実験動画。

■今後の課題とか
いったん出来上がると同じの作るのはあんまり楽しくない。
どこかで完成で終わりにしたいが改善は続く。
硬めのフレームに固めのマウントという設計方針なので、振動対策とかに配慮すべきかなーと思い始めてる。
それは部品の改良というより、BlackBoxログ眺めてマジメに設定詰めるとか、モーターのアウターケースのバランス取りとか、そーゆー方向かなあと思っている。
希望者には3Dプリンタのデータとか配布しています。
ただ、やたらとアップデートあるし、組付けにコツとかあって、いろいろと優しくないです。

1102仕様の65Hybridは手軽で完成度高いので、まずはコレがオススメです。GyroFlowもできるよ!(がんばれば)