いろんなOSでスクショを素早く撮る

スクショをチャットツールに貼り付ける機会が増えませんでしたか。
今回はスクショコマンドをまとめたみた。

スマホだとスクショ撮ってチャットツールに流し込んだりするの簡単ですよね。
Android だと「ボリューム上+電源ボタン」で撮影。
共有のショートカットから簡単にペースト。
他の OS だとどうかという話です。

■Windows の場合
「Winキー+PRTSC」で全画面スクショ。
「ピクチャ」フォルダに連番で、パシンパシンぶちこんでくれます。
部分的なスクショは「Winキー+Shift+s」で、選択するとクリップボードのバッファに入る。
これチャットツール上で 「ctrl+v」 するとすぐ貼れる。
すごく活用できるので是非覚えたいテク。

画面の動画撮影はどうするか。これ何種類か方法がある。
「XBox Game Bar」というのが入っていると、「Winキー+G」でスクショメニューが出る。
会社PCとかで入ってない場合がある。
その場合は、なんとあの「パワーポイント」で動画キャプチャ可能。
「挿入」の一番右にボタンがある。

まあキャプチャアプリ入れてもいいんですけどね。
共通に使えるノウハウとして、できるだけ標準で済ませたい時代ですよね。
なお Geforce が入っていると、Alt+z で nVidia のメニューが使え、負荷の少なさでいくと、これが一番よい感じ。

■Chromebook の場合
部分スクショは「ctrl+Alt+すべてのウィンドウ(F5)」。
https://www.google.com/intl/ja_jp/chromebook/howto/take-partial-screenshots/
「すべてのウィンドウ(F5)」キーの機能って、Widows でいうところの「Alt+Tab」。
なお全画面スクショは「「ctrl+すべてのウィンドウ(F5)」」
動画については拡張機能を入れる必要があって標準では対応していない。

■Mac OSX の場合
部分スクショは「shift+command+4」。
全体スクショは「shift+command+3」。
動画キャプチャは「shift+command+5」。
QuickTime player 使う方法もある模様。

■Ubuntu の場合
部分スクショは「Shift+PrtSc」。
全体スクショは「Alt+PrtSc」。
古来のショートカットですね。
動画キャプチャは「ctrl+Alt+shift+R」で録画開始。
もう一度押すと録画停止で書き出されます。
こちらはコーデックが WebM で出力されるので注意。

■ラズパイ(Rasbian)の場合
そういえば、8GBメモリ搭載のラズパイ4Bがリリースされますね。
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2005/29/news048.html
クライアント用途なら十分じゃないか。それはさておき。
「scrot」というコマンドが入っているので、そちらが標準ですが使い勝手はいまいち。
手間ですが「apt install gnome-screenshot」で、アプリを入れるのがおすすめです。

■おまけ
スクショした画像をOCRしたくないですか。
実は Google Drive にさりげなくOCR機能がある。
https://webkikaku.co.jp/homepage/blog/webservices/googledrive-ocr/
スマホが手元にあったら、Google Keep や Google レンズで撮影するって手段もある。
VelociDrone で LeaderBoard がいい感じに上がらない時に、いろいろ実験したりした。(ローテクすぎる)
背景入るので間違いも出るけど、まあ数字ぐらいなら取り込める感じ。

ChromebookのUVCカメラ活用事情

テレワークでパソコン爆売れは間違い?本当に売れてるのはChromebookらしい…
https://www.gizmodo.jp/2020/05/telework-boosts-chromebook-sales.html
これ海外の話で、特に米国では Chromebook を積極的に使っているようだ。
日本は相変わらず Windows が売れているらしい。
Chromebookは学校関係で活用されはじめてるとは聞いている。
まあ十分だと思う。トラブルも起きにくそう。
お仕事もこの端末で完結できるように環境整えるべきではないか。

今回のテレワークはビデオチャットへの配信ということで、UVCカメラへのニーズが随分高まり、活用方法もいろいろ出た。
なにも顔を映すだけでなく、動画を流し込む手段としての活用だ。
HDMIキャプチャとか OBS、Xsplit の仮想UVCとか。
今後も配信コンテンツの作成で活用されるだろう。
UVCカメラというと、FPVドローン界隈では 5.8GHz 受信機がおなじみ。

スマホやPCに接続して、FPV映像を受信したりするのだが、実は Andoid9,10 においては API の仕様変更に伴い、UVCカメラがうまいこと使えていない。
https://serenegiant.com/blog/?p=3596
ようやく最近修正が入り始めたらしい。
https://serenegiant.com/blog/?p=3830&
こちらにもあるとおり、OS更新の途絶えた端末ではムリだろうし、使える使えないが出るのめんどう。

ということで、出先の確認用途では Chromebook を使うことが多い。
OTG で接続すると、複数の UVCカメラ接続も可能。
DVR も標準のカメラアプリで可能。
ビデオチャットで配信可能かどうかはちょっとめんどくさい。
Chromebook の Android は LXD コンテナ技術で搭載されているので、USBデバイスにアクセスできない。
(同様に crostini からもアクセスできない)
なので、使う場合は ChromeOS のブラウザ機能限定となる。
ブラウザ版のチャットツールを使うことになるが、サービスごとにUVCデバイスの切り替えは対応しているかどうかで変わるようだ。
Discord はダメだったが、Google Meet いけるとか。
配信となると、こっちも使える使えないがあったりする。

Chromebook は Betaflight Configuretor の類も拡張に入れられる。
https://papalagi.org/blog/archives/358
特にシリアルのドライバ関係で悩むことがないのでオススメだ。
さすがに VelociDrone は動かないが、FreeRider なら動く。
https://papalagi.org/blog/archives/360
先の記事にもあったとおり、sapcedesk での連携もできる。
https://papalagi.org/blog/archives/1399
Chromeのリモートデスクトップもむちゃくちゃ強力だし。
https://www.itreview.jp/blog/archives/3938
ということで、このページでは Chromebook の活用を推奨いたします。

WiFi接続のマルチモニタ「spacedesk」

ようやくコロナ自粛解除の方向になるようで。
とはいいつつ、今後も在宅ワーク継続の方も多いようです。
在宅ワークでいくつかのノウハウができたので、覚書のためにまとめていこうと思う。
最初期の頃はボイスチャットやビデオチャット関係をまとめてた。
https://papalagi.org/blog/archives/1186
https://papalagi.org/blog/archives/1188

今回はマルチモニタの問題。
物理的につなげばいいんだけど、場所とるしめんどくさい。
「男の仕事場」的にガッチリ固めるのもなんだかな。
そこらへんに転がってる端末を、必要な時に必要な数使いたい。
Windows についてはさりげなく Miracast に対応しているので、そいつを使えばいいんだけど、これ使い勝手があんまりよくない。
ということで出てくるのがコチラ。

spacedesk
https://spacedesk.net/

WiFiベースでマルチモニタ化してくれるフリーソフト。
出力モニタ側はいろんな OS が対応している。
画面のローテーションはもちろん、タッチも拾うし、リフレッシュレートは60fpsまで対応可能。
この中で一番使い勝手が良いのが Android だろう。
FireHDとか転がってないですか。
さらに一歩進むと Chromebook の Android を使うのが一番便利。
つないで VelociDrone を表示してみた実験がコチラ。

本体液晶が反応いいのはわかりきっているが、動画視聴ぐらいであれば困らない程度のレスポンスとスピード。
十分使い物になる。
つないでいるのは Pixelbook だが、ドットバイドットだと 3429×2286(珍しい白銀比アスペクト)までいける。
もちろん解像度をあげると、Windows 側の GPU に負担がいく。
Chromebook の Android がよいのは、ChromeOS も並行して動いているので、そちらはそちらで動かすことができる。
ピクチャーインピクチャーとかも可能なワケだ。
ついでに画面の角度を固定したり、タブレット形状で使ったり、縦配置にしたり、とにかく調整幅が多いのが便利。
バカほど電池は持つし、もちろん複数台の接続も可能だ。
Chromebook や Android から HDMI の出力も可能なので、スイッチャーに突っ込む時にも使える。

残念ながら出力側は Windows のみ。
リンゴの人は、sidecar つうのがあるようです。
あと同一ネットワーク内にいる必要があるので、VPN 環境の人は接続に工夫がいります。
オンラインであれこれやると、チャット画面を別に出したいとか、資料を別画面とか、いろいろあると思うので覚えておくとよいと思う。

ネッククーラーNeoがスゴい!

いよいよ暑い日も出てきましたね。
中間期を屋内で過ごしていましたが、USBファンを出してきました。
ゲーミングノート冷却用にも VTX 冷却にも使えるぞ。
そんな中、すごい製品を見つけて思わず買ってしまった。
今年の夏はコレだ!

USB電源のユニークなお役立ちアイテムを売るサンコーレアモノショップ。
今年の夏対策はこちら「ネッククーラーNeo」。
https://www.thanko.jp/shopdetail/000000003498
首の冷却部にペルチェ素子が組み込まれている。
ペルチェ素子の排熱側をファンで冷却している。

ペルチェとは通電することで、片側の熱を逆側に移動するという素子。
つまり排熱側を冷却することで、吸熱側は温度が下がってくる。
世間的にはワインセラーとかに活用される。(音がしないため)
かつてパソコンの CPU 冷却とかで、よく使われていた。
古いパソコンマニアなら一度はつかったことがあるのではないか。
排熱側がおっつかないので、多段のピラミッド式に組んだりする。
その結果、冷えるは冷えるけどものすごい電気食う。

そんな思い出のペルチェ。
今回も 5v の USB 電源だし「まあちょっと冷たくなる程度でしょ」と思っていたら。
全然冷える。結露するぐらい冷える。十分効果がある。
首元を冷やすというのも理にかなっている。
操作は3段階あり、強・弱・ゆらぎ。
ゆらぎは強くなったり弱くなったりするやつで、フルパワー時はファンの音もそれなりする。
5v 1A なので、モバイルバッテリはもちろん、PC の USBポートでもOK。
カタログによると、10000mAh のモバブで 10時間持つそうだ。

5980円とちょっと高いと感じるかもしれないが、その価値があると思う。
屋外ドローンはもちろん、在宅ワークにも有効ではないでしょうか。
控えめにいって、オススメ。

Ender3ProにOctoPiを追加する

格安3Dプリンタを改良しようシリーズ。
今回は OctoPi について。
Ender3は本体の SDカードに stl データを書き込み、それをメニューから呼び込ませることでプリントする。
このネットワーク時代にそれは不便やろ。
ということで、ネットワークプリンタ化するのが OctoPrint。
https://octoprint.org/
具体的には USBシリアル使って、Gコードを送る WiFi 端末ということです。
OctoPrint は python ベースなので、OS 選ばず使える。
今回は3Dプリンタ専用ということでラズパイベースの「OctoPi」を設置します。

■何が便利か
ものすごい高機能なので、さっさと試すのが早いと思う。

■作り方
https://octoprint.org/download/
ここにあるページの説明になります。

■どのラズパイにするか
どれでもよいが、Zero は制限付となっています。
おそらく512MBのメモリが厳しいのでしょう。
同様に 3A+ もダメかもしれません。
もちろんがんばると Zero でもイケると思いますが、USB 給電とかいろいろハマりポイントもあるので、腕に覚えのある人以外は 3B 以降が無難です。

■ラズパイ以外に何が必要か
システムを入れる SDカード。
8GB もあれば十分ですが、別に 32GB でもよいです。
ラズパイの電源。4B とかはデカいの要求するので注意。
最終的には Ender3pro の DC24vから BEC つないで一本化するのがよいでしょう。
Ender3pro に接続する Mini-USB ケーブルが必要です。最近減りましたね。
通信は USBシリアルで行う形です。(/dev/ttyUSB0)
カメラがあると、印刷風景がネットワーク越しに見れたり、ラプス動画ができたりします。
ラズパイ純正カメラでも Webカメラでもいいです。
がんばればマルチカムもいける。

■システムイメージ焼付
最新のディスクイメージはコチラ。
https://octopi.octoprint.org/latest
SDカードに OctoPrint からダウンロードしたシステムイメージを焼き付ける。
最近は Etcher が多いですかね。マルチプラットフォームだし。
https://www.balena.io/etcher/
そういえばラズパイ公式からもイメージライタ出されていましたね。
https://www.raspberrypi.org/downloads/
こちらもマルチプラットフォームで、メジャーどころは選ぶだけでよいし、EEPROMなども焼けるので今後はこれが主流になるかもしれないですね。
OctoPrint の場合は、「Use Custum」でイメージファイルを指定して焼きましょう。
pythonのスクリプトも配布されているので、作り直すのがめんどくさい場合は、それを入れるのもアリです。

■WiFiの設定
ラズパイを使う上で、めんどくさいのがこの WiFi への参加。
モニタや HDMI を準備したくなるが、できるだけやりたくない。
ラズパイのディスクイメージは、2個のパーテションで構成されている。
先頭が FAT で、2個目が ext4(Linuxのファイルフォーマット)。
Windows などから見ると、先頭のドライブが開ける。
この中の「octopi-wpa-supplicant.txt」に WiFi の設定を書き込むことでブート時に WiFi に接続する。
改行コード(LF)に注意して書き込む。
書き方はコチラに FAQ がある。
https://community.octoprint.org/t/wifi-setup-and-troubleshooting/184
一般家庭の WiFi ルータだと、WPA/WPA2 で SSID/PASS 設定でイケルと思う。

## WPA/WPA2 secured
network={
ssid="自宅のSSID"
psk="ルータのパスワード"
}

あと国コードもココで直しておくと吉。

#country=GB # United Kingdom コメントアウト
country=JP #追加

ココがすんなりいかないと、ちょっとめんどくさい。
そこはあとガッツで手作業でいくしかない。
有線LANだと悩まないでいいです。

カメラの設定は同様に「octpi.txt」に入っています。
ラズパイカメラか USB カメラかで設定変える必要あるので、よく中身を見て修正しましょう。

■起動する
設定は一旦これで終了。
Mini-USBケーブルで Ender3pro と接続し電源オン。
最初は初期設定あるのでしばらく時間かかるかも。
心配なら HDMI で画面を出して確認してみよう。(通常運用時はつなぐ必要なし)
起動が完了したら Avahi に対応しているので、「http://octopi.local/」で Octopi が表示される。
Windows の場合は bonjour 入ってないとダメです。
もちろん IPアドレス直打ちでもよい。
SSH も動いているので、黒い画面派の人はそっちでアレコレやってもよい。
初期IDは「pi」でパスワードは「raspberry」です。(Rasbianと一緒)
sudo raspi-config で、rootパスワードの変更とか、TimeZone の変更とかしましょう。
直接必要ないかもしれないですが、初期の Locale が en-GB/UTF-8 なので、#とか入力するために、Locale を en-US/UTF-8 で LANG=C にの変更とかは個人的に最初にやってます。

■Cura(スライサー)への接続
Cura のプラグインを使うことで、Curaから直接プリントできるようになります。
OctoPrint から API を入手し、Cura のプラグインに入力しましょう。

■その他のプラグイン拡張
本体からアレコレあるので選んで使ってみる。
WebHookでプリントスタート終了をプッシュするとか、タイムラプス動画撮影するとか。
思いつきそうなハード改造はコチラにまとまってる。
https://howchoo.com/g/ntg5yzg1odk/using-octoprint-with-the-creality-ender-3-3d-printer
いろいろできる。

■まとめ
ラズパイ便利だなあ。
OctoPi は、ほぼ素の Rasbian なので、ちまたにあるIoT端末的に、いろいろ仕込むこともできる。
箱で囲って温湿度センサーを追加して管理強化するとか。
タイムラプス撮影時だけ照明点灯とか。
ラズパイをイジる入門としては、目的も作りやすいし対象としてはいい感じでないでしょうか。

Ender3Proにオートレベラを追加する

どうやってもワケわからなくなるので、あんまり書きたくなかったんだけど。

ドローンの部品作るのに 3Dプリンタだ!というのが丁度1年ほど前。
一時期ぶん投げたり、思い出したようにフィラメント揃えたり。
亀のような歩みで、しかしながらちゃんと進み、ようやく形になりだした。
海外で売っているハードなヘアスプレーが、デッキに吹いておくと材料が反らないとか言ってて、同じスプレーないんで、同じ材料使ってるの試したり。
(現在は100均の合成のりがベストとなっている)

そんなこともあり、今年に入り我チームでは、もう1台 Ender3Pro を追加。
その後、理屈も理解したし、そろそろちゃんと30万とかの高いやつとかでもいいんじゃね?
と、いろいろ調査して悩んだ結果、やっぱり安い Ender5 を追加を決定。
もうすぐ 3台体制になりそうだ。

ということで、重い腰をあげ、当初予定してた改良を行おうという記事。
正直どうやってもわかりやすく書ける気がしなかったのだけど、複数台やる過程や修理の時に思い出せないというのがよくあるので、つまるところ覚え書きだ。

Ender3 とか Ender5 は、Creality という会社の格安 3Dプリンタで、2万5千円ぐらいから買える。
https://github.com/Creality3DPrinting/Ender-3
オープンソースで展開されており、そのあたりが安価であることと、ノウハウが集まりやすく、とにかく工夫すればなんとかなる。
しらべるとドローンの改造ネタよりよっぽど情報が多い。
まあコレで十分じゃないか?というのが感想。
様々な改修方法があるが、その中でも今回は「オートレベラ」というのをやってみる。

FDM式の 3Dプリンタは、温めたプラスチックをノズルの先から垂らし、それを積層していくことで形にする。
なので、デッキとノズルの高さ設定がポイント。
複数点を計測し、紙などでクリアランスを測りプリントするのだ。
これを自動でやるのが「オートレベラ」となる。
センサーは純正の BL_Toutch というのがあるが、パチの 3D Toutch とか、まあ似たようなのがいっぱいある。
おそらくどれでもいい。

ココで制御系の簡単な構成を説明する。
制御基板は AVR マイコンで、Arduino互換。
モータドライバや各種センサは入るようになっている。
なんかこのあたりはドローンの FC に似てますね。高性能基盤とかも売ってます。
これに U8glib の液晶がつく。
Mini-USB端子と MicroSDカードスロットがあり、この SDカードにデータを置き、液晶で見ながら操作するというのが基本的な構造。

オートレベラをつけるためには、Z軸のリミットスイッチの部分にタッチセンサーを割り込ませ、制御基板のファームを改造してやることで利用可能となる。
ファームは Merlin というものを使うのだが、最初は bootloader の書き込みが必要。
そして Bootloader の書き込みには AVR ライタの類が必要となる。(ココがめんどい)
世間で実践した例を見ると、Arduino Uno を AVRライタ改造して ArduinoIDE から書き込むパターンが多いようだが、これはこれで大変よね。
ということで、最近は AVRライタまでセットになったのが売ってる。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SHS8CJS/
こういう部品セットのがオススメ。4~5000円。
変換基盤x2、センサー、AVRライタ、マウンタ、ケーブル各種。
ニッチな製品に思えるが、中華ショップも含めた多数売っている。
なお、それっぽい QRコードあって、そこに説明書ありそうだが、説明書はない。

AVRライタはこんな感じで組み合わせる。

このあたりから写真とってないので、肝心なところなのに端折っちゃうが、調べればたくさん出てくる。
AVRライタを PC の USBに接続し、制御基板のファームを書き込みできる状態までやる。
ファームはコチラ。
https://creality.com/download/creality3d-bl-touch-firmware_c0006
Ender3は、無印とProとあるが、コレ中身同じじゃないかな?
これを解凍すると「progisp+1.72」というフォルダがあり、その中にある「progisp.exe」が AVRライターのプログラム。

①で「ATmega1284P」を選択
②でダイアログを開き
③で番地を「DC D6 FC」として
④で「Write」して閉じる
⑤でファイルを開き、同じフォルダにある「Marlin.cpp.hex」を選択
⑥で焼付

これで bootloader の焼付が完了。
この状態ではファームは空の状態なので別途ファームを焼き付けることになる。
ファームの焼付方法は何種類かある。
このまま AVR ライタで焼き付ける場合は、同じアーカイブの中に入っている「Ender-3 Pro1.1.6BLTouchV3.1PowerLossContinueEnglish.hex」を同様の方法で焼き付ける。
Octoprint を使ってたら、そこから焼き付けるのもあり。

ただし上記の方法では、バイナリが出来上がっている状態なので、細かい設定等ができない。
その場合は、ArduinoIDE を使ってビルドしてバイナリを作ることで可能。
ArduinoIDEはコチラからダウンロード。
https://www.arduino.cc/en/main/software
Merlin のソースはコチラ。
https://marlinfw.org/meta/download/
2.0.x系は 32bit のもので、今回の ATmega1284P は 16bit の 1.1.x系を使う。
解凍して「\Ender3_3Dtoutch_Marlin-1.1.x\Marlin\example_configurations\Creality\Ender-3」からヘッダファイルを「Marlin」のフォルダにコピー。
「Marlin.ino」を ArduinoIDE で開いて、各種ヘッダファイルを調整する。
タッチセンサーの項目を組み込むとともに、メモリが足りないのでメニューとかの機能を削る。
液晶に使っているので「U8glib」のライブラリも忘れず追加。

おなじみのPID設定とかもできますよ。

ということをやるとできる。
あとセンサーとのオフセットとかの調整もあって、ようやく自動になります。
動かすときには Cura の Gコードで、G28 のあたりに G29 (オートレベラ起動)を追加します。
これもヘッダファイルで G28 に連携する設定ありますが、まあ入れとけ。
まだモノは見てないけど、おそらく Ender5 も同じじゃないかな。
いきあたりばったりだが、今回もなんとかなった。

右側の青LEDがタッチセンサー。奥の青LEDのあたりが今回の増設ポイント。

ライトウェイトOneXへの道

ライトウェイトOneX 1号機。

「剥きプロ」で GoPro の軽量化が活発。
世界中でいろんな人がやっていて、いろいろ便利な部品とかも開発されてる。
そんなことやってるウチにメーカーからも出てきそう。
アクションカメラは構成部品が少ないので、パクりやすいので GoPro もシンドいことになっている。
それでもソフトウェア処理の部分に価値があるので、みんな剥いてでも使いたい。
そんなことを「剥きプロ」は教えてくれる。

同様の電子ジンバルでスタビライズを行うものに、全天球カメラがある。
構造上前後に剥き出しのカメラを設置する必要からどうしてもデカく重くなる。
Insta360OneX で実測113gぐらい。GoProあたりの重量。Ryloとかも同じあたり。
半天球にして、機能を目一杯絞り込んでわずか18gの意欲的な製品「Insta360Go」もあるが、あとちょっと性能が足りない。
「上位機種も試してください」と言わんばかりの、この加減具合も Insta360、うまい。

そんなこんなで、全天球動画が欲しい時は、ダクトフープに Insta360 OneX を載せて撮影してた。
実際使うといろいろ気になるところがあるが、一番気になるのはやはり重量。
スティック形状なのでバランスがよくないのとか、総重量の問題で取り回しがよくない。
(着地でビヨンビヨンする ← 伝わるか?)
解決するには・・・軽量化しかない。

ということで、例によって前フリがクドかったです。
あんまり見渡しても情報のない Insta360 OneX を分解・軽量化してみたよ。
レッツ Tear Down。

またまた安く中古品を仕入れてきました。
電池の横にネジ。
底辺にもネジ。
MicroUSBにもネジ。
上部にもネジ。
割れた。基本構造として、上がレンズで下部にある基盤とフレキでつながる。真ん中は電池と液晶。
フレキ下部のココにもネジ。
基板部が外れた。カメラのところにアンテナがまわっている。
カメラ周辺のネジはこのあたり。
3枚おろしができた。GoProと比較すると日本製品っぽいつくり。
基盤部をさらに分解。
ネジとか。
マイク部にネジとか。
基盤は間にヒートシンクを挟んだ構造。
ネチョっと取ってしまう。
電池端子。組み込んでからハンダしてるっぽく、電池ボックス側をニッパーで切ってからネジを取る。
分解完了。
ケースを抜いた最小構成で測定。思ったより軽くない。悲しいことに剥きプロほど軽くはならない。
電源はコチラ。プラスとマイナスと真ん中のT。Tは温度センサーで、つまり保護回路。

ということで、ひとしきり分解まで完了した。
当初は MicroUSB からの電源で動く。
いつものように電池部分にバッ直で 5v を入れ込む方法にし電池を削減。
液晶とマイクは軽量化のために削減。
その他ケースのいらない部分を削減。
で、できたのがコチラの1号機。

ライトウェイトOneX 1号機

無改造と比較してみよう。

42gぐらい削減。大体2/3軽量化。
あと低重心化できた。
これで撮影できるところまで確認できた。
バラしちゃうと技適なくなっちゃうので注意ですかね。
85クラスに載せるにはもうひと頑張りという感じか。

今回はいつになく、すごい細かい写真を載せてみましたが、みんなもバラそうぜ!
そして情報くれ!ということです。何卒。

パンデミックなものを噛みしめる

リアルでコロナな日々だからパンデミックなものなんてウンザリなんでないの?

「コロナを予言した小説」というのがチラホラ話題だ。
「首都感染」とか「ペスト」とか。
ちょっと検索したら「夏の厄災」というのもそうだとか。
それどころかもっとズバリなものもある。
武漢の研究所から漏れた「武漢ー400」という未知のウイルスが世界に広がり問題になったという、1981年に出された小説「The Eyes of Darkness」。
https://www.visiontimesjp.com/?p=4573
これはオチがある。
1981年に出た当時は東西冷戦もあり、ソ連の都市「ゴーリキー」(マクシム・ゴーリキーの出身地)から出た「ゴーリキー400」というウィルス名だったが、冷戦終結後の1989年に「武漢-400」と変えたらしい。
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Eyes_of_Darkness?fbclid=IwAR0yTqJhWdfJbOG1lR9RbEj0LM9fBlp4mRECSYPabVuKi1fa_KFGbyJRUXk
なお「ゴーリキー」はその後、1990年に「ニジニ・ノヴゴロド」という都市名に変わる。
当時そういうきっかけがあって、いまそれこそ話題になってる武漢の研究所を元に、変更を思いついたのかもしれない。
武漢の研究所は意外に歴史が長く1956年からあるそうだ。
当時の中国は大国ではあったが、今のように経済の中心に来るには想像もつかない時代だ。
まあそれでも30年前の時点で「あるかもしれん」と思い小説にしたのだろう。
実際に起こるというのは「事実は小説より奇なり」としか言いようがない。

なお、2月時点で武漢の研究所から漏れたのでないかという話は、中国ならありそう、で、陰謀論半分って感じだったが、当時は当事者意識もなかったので、ハハッそんなこともあるかもね!ぐらいの扱いだったと思う。
このところトランプが証拠があったとか言い出したので、ホント小説かよって展開になってる。

それはさておき。
この手のパンデミックものって、やっぱり突き詰めるとゾンビだと思うんですよ。
感染したら攻撃側にまわるという基本ルールとか。
医療崩壊後のパンデミックの最後の形はゾンビでないか。
「コロナをぶっとばせ」そう考えたのかどうかわからないですが、EpicGames が「World War Z」というゾンビ撃退ゲームを 3/28~4/3 無料配布していた。
これはプラピの映画「World War Z」を参考に、大量のゾンビ(一画面に500体)をコレでもかと出して、それをバリバリとなぎ倒す、由緒正しき FPS、それも Coop モノだ。
ゲーム脳がけしからんってヤツですよ。不謹慎ってヤツですよ。大好きですが。
どこかで実況動画を見てもらうといいんですが、ホントびっくりするぐらいワサワサとやってきて、脳内からヘンな汁出るのを体験できる。
「シリアスサム」と「無双シリーズ」組み合わせたみたいな。
ちょうど1年ぐらい前にリリースされたので最新。町並みも含めて大変リアル。
これに衝撃受けてですね。
ブラピの映画は見たことあったので、まああれだよなーで終わったのですが、ゲーム側で各都市にわけたエピソードは原作からという話があり、原作が気になり読み始めた。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00C1V3JFO/
そしたら映画はまったく関係ない、大変ちゃんとした小説だった。ハリウッド映画とわ・・
ゾンビが発生した各地で、いろんな人にインタビューする形式のオムニバスになってる。
地下鉄サリン事件の「アンダーグラウンド」みたいな感じといえばわかるか。
コロナ終わったあとに、こういうの出てくるかな。いろんなドラマがあるだろう。

現実に自粛とかやっている今だからこそ、咀嚼し直すのは貴重な体験ではないだろうか。
ロメロのゾンビはそもそも共産主義者を揶揄したものとか、ドラキュラの変形とか、ゾンビについてはいろいろあるが、そのあたりも含めて不謹慎でB級なゾンビは味わい深くていいなと思う。