■Nexus One を買ったよ
なんかムラっときて、Google さんちのケータイ「Nexus One」を買った。
これはメリケンで売られているケータイ電話で iPhone みたいなヤツ。
とでもいえばいいでしょうか。
米国製ってことは日本で使えないのではないか → Wifi とかついているので困らないです。
実際はドコモやソフトバンクのSIMカードをさしたら動く、SIMフリー端末というヤツになる。
アジア圏なんかだとプリペイドの SIM とかあるが、あーゆーのを挿すと使える。
■Nexus One 入手方法
アチコチで前人がいろいろ試されているので、そちらを参照してください。
購入にあたっては Google のホームページから行うのですが、基本的なルールとしては、
・日本から注文不可
・日本への発送不可
・クレジットカードは普通のでOK
という状態です。
具体的には VPN 利用して米国のIPアドレスから注文。
米国内にある転送サービス屋を使って日本におくる。
大変回りくどいです。
この方法で発注から納品まで7日、トータル6万ほどでした。
店頭販売やヤフオクで 65000円〜ってところなので、面倒な人はそちらの方がいいと思います。
初期不良も面倒見てくれるしね。
ただし上記のメンドクサイ方法をとると、無料サービスでやっている背面刻印サービスを利用できます。
この刻印サービスを利用すると、発注に 72時間余計にかかって、返品不可となるリスクが付く。
それでもこの記念碑的マシンに刻みたかったのだよ。
ちなみに刻んだ刻印は「papalagi.org」。
■Nexus One レビュー
非常に多機能なのでレビューといっても難しい。
細かいスペックはテキトウにググッてください。
結論を簡単にまとめるとこんな感じ。
・完成途上というか日々成長ってレベル
・マニアが使う分には困らない程度の完成度
・電話機能はオマケ
・最大の課題は低コストな回線確保
・結論として買ってヨシ
以下に 3日ほど使って書き溜めたヤツをズラズラと並べてみます。
■完成度とか
この手の PDA は環境構築が楽しいところで、実用になるとおもちゃからタダの道具になる。
そういう観点でいくと、 iPhone はその完成度の高さから道具に近い。
ちゃんと大多数の人に使ってもらえる完成度が最初からあった。
その点からいうと Nexus One は相当荒削り。
想定していることがうまく機能しないぐらいのことは当たり前。
「ライブ壁紙」という装飾機能があるが、デフォルトでも動かないのがあるぐらいだ。
「不具合上等」ぐらいの覚悟ができる人向け。
海外製品をややこしいことして仕入れるぐらいの物好きなら大丈夫だよね。
■日本語環境
「日本語使える度」は全然問題なし。日本語ロケールが最初から準備されている。
フォントは CJK 共通なので、一部表記がチャイナなところもあるが、それも味だろ。
どうしても気になるのなら root 奪取してフォントを入れ替えれば OK。
日本語入力は純正品が準備されていないので心配だったが、Simeji で全然 OK。
入力方法はフルキーボード/ケータイ式/ベル打/フリック(iPhoneのアレ)と、思いつくところは取り揃えてある。
こういうところにメーカの主義主張がないあたりが自由でよい。
■仕事で電話を使いまくる人は使ってはいけない
電話も統合すればいいと思うのが人情ってものだが、現状そこまでの完成度はない。
仕事で電話を頻繁に使わないのならそれもアリかと思うが、スマホとかに正直なところ耐久性は期待できない。
ハングして電話できない!とか超困るワケですよ。電話から仕事がやってくるワケですから。
そもそも電話ごときでガマンして使うとか何事ですか。
ガラケーからネット機能を捨てて電話機能に特化。そのための Nexus One。
これからはそういうスタンス。
割り切ることで root 奪取とか ROM 焼き直しとか、そんな楽しげなこともできるようになる。
ああでもその場合は「モバイルSuica」が使えなくなるね。そいつは悶絶。
■広域ネットデバイスとしての Nexus One
Google Map を絡めたサービス関係がキモ。つうかコレに尽きる。
Map に写真貼ったり、Buzz ができたり。
特に注目は「Google Map Navigation」。コイツがキラーアプリ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091029_325068.html
つまるところは Google によるナビサービス。
2009年10月頃出て、現時点では米国のみ利用可能。
標準でも「Car Home」というのがついているが、それをさらに強めたもの。
ルート検索してストリートビューで道案内をしてくれるというもの。
このために方位磁石やら GPS がつけたのだろう。
音声入力やらテキストスピーチだってこのためだろう。
米国でしか使えないことになっているが、root 奪取でアレコレがんばれば日本でも使えるらしい。
早く正式なものが出て欲しい。
■タッチパネルについて
iPhone をベースに一部入力デバイスを多機能化。
差別化なのか、開発を容易にするためのものか。
あんまり成功しているとは言い難い。
タッチパネルが末端まであるので、触れたりして誤動作つうのはよくある。
あと端部は反応しにくいつうか使いにくい。
思い切って「端部はステ」でデザインするべきでないか。
最初の頃は下部にある標準ボタンで押し間違いが結構あったが、そのうち慣れて問題なく使えるようになった。
■液晶
有機ELで暖色関係の発色が大変よいです。色的に正しいかどうかはともかく。
現時点ではコスト的にも安くもなく、広く使われない液晶パネルを採用したのは、理想を追求した結果か。
省電力、薄型、高コントラスト。これまでにないなという気にさせる。
最大の弱点は屋外利用だが気にするほどのこともない。
■データ管理
構成自体が小型のパソコンみたいなもので、ストレージは microSDHC と考えればよい。
構成もいわゆるフォルダ管理になっていて、構造上の制限はいたってゆるい。
テキトウなフォルダに突っ込めば、勝手に iTunes 風にリストアップしてくれます。(nswPlayer)
iPod のような独自スタイルがどうにも苦手な人にはよいでしょう。
microSDHC を PC に接続するためには本体側で一手間必要。
そのあたりが一般ピーポーにはツライかもしれない。
もちろん Bluetooth での接続も可能。
■動画再生機能
ある一定以上のレベルだと再生できなくなる。
こういうめんどうからいっそ自由になりたかった。(エンコ地獄からの卒業)
これからは H.264 なのでそれはそれでよいとして。
どうも Baseline profile と Main profile あたりに壁があるような気がする。
PSP は Main profle の Level 3 がイケる。
iPhone は Baseline profile No Level 1.3。
Netwalker が iPhone 相当らしいので、クロックが高い分 Level 2.1 は妥当な線か。
■ユーザーインターフェース
Linux 系 UI の延長だなあという感想。
Apple 製品ほど垢抜けない。
とりあえず多機能で作ってみた → 意見を取り入れながら整備、てな感じ。
まあマニアな人はソッチの方がいいか?
設定を作り込むと、今後は変更する手間を抱える必要がある。
設定しすぎないのがポイント。
■Webブラウザ
ブラウザは十分速いし、小さい画面でがんばって表示するし、まあ十分。
細かい使い勝手が気になるようなら、Opera とか Dolphin とかあるので、ゲットして好きにカスタマイズすればいい。
一部の Flash は動くようだが、フルに動かすためにはズレズレになっている ARM 用 10.1 が必要。
実際のところモノによっては 1GHz でも実用難というウワサ。そりゃそうだろ。
Flash の主な用途って動画のストリーミングが一番の目的あたりなんだけど、実際は宣伝バナーでの活躍が主。
なきゃないで割り切りがいいかもしれない。iPad とかそういう考え?
■Gmail とか Talk とか Buzz とか
MMS とか SMS なんかの旧来からあるケータイのメールサービスにこだわる層は多い訳だが、個人的には「捨て」でもいいと思っている。
そのあたりを補完するのが上にあるようなコミュニケーションツール。
リアルタイム性を求めたらスタートこそ同期のタイミングによるタイムラグがあるが、ユルめのメッセージやり取りとしてはいいのではなかろうか。
乱立していて混乱しそうだが、最終的には Buzz に統合化したいのでないかなあ。
■音声入力
せっかくマイクがついているんだから活用しなくちゃね的なモノぐらいに思っていた。
ところが音声入力は驚きの高精度。ちゃんと日本語も入力可能。
例えば「国分寺から新宿」としゃべると、ちゃんと漢字でググってくれます。
これを利用した翻訳ツールとかあって、翻訳コンニャクが生きている間に実現しそうな事実におののきました。
■PIM 機能
個人的にメインの機能だが、世間的に重きを置かれていない。
Google カレンダーベースで、Wifi 環境にあれば Gmail なんかと同じように勝手に同期しくさる。
Nexus One でのオフライン利用、PC、 ケータイ、共有にいたるまでシームレスに使える。
PIM のデータは Palm 時代(1999)からコツコツ追加してきた 15000件を Companion Link 体験版を使って転送。
1日かかりましたが無事転送。
■回線の確保
各アプリのオフラインでの動作もよく想定されていて、Google Earth のキャッシュもよく効く。
ぶっちゃけ私ごときの生活では困らない。
しかしながら 3月、4月、5月と外で使うイベントが発生したため、マジメに回線の検討開始。
正直なところ払えて3000円/月ぐらいの価値。
うまくいけば au のパケット代をあてて切り替えたいところ。
Softbank の SIM(iPhone の黒、一般用の銀とも)と、ドコモの SIM が利用可能。
いずれの場合も月あたりの通信費は7000円超。
特典として電話が使える。(必要ないけど)
利用にあたっては慎重な設定が必要。油断するとスゴイパケット代を請求される。
イーモバイルの PocketWifi がコスト的にも速度的にも無難だが、以下のポイントが問題点。
・イチイチスイッチを入れる必要がある
・入れっぱなしだと電源が持たない
・充電しつつ通信はできない(予備電源で通信のみはOK)
・複数もって歩くハメになる
汎用性はいいんですけどねえ。
でも汎用性をいうのなら、ドコモ屋の Personal Wireless Router の方がよくないですか。
http://www.ntt-bp.net/pwr/
イメージとしては 3G網にもつなげる 電池付 AirMac Express って感じ。
ドコモ網を使ったデータ通信用 SIM 販売を、最近なにかと話題の Willcom と b-moile がやっている。
b-mobile は「Android 開発者用 SIM」つうそのものズバリな用途のプリペイド式を売っている。
コチラは8400円で SIM カードが 500分を90日限定で使える。
注意すべきポイントは、1回の通信で最低1分接続とカウントされる。
バックグラウンドでチョビチョビ同期のために通信する。
APNd の類で 3G通信を遮断して、ココ一発で使うような運用方法。
ウワサによると速くはないらしいが、おそらくお試し環境の通信コストは現時点で一番安い。
使えないでも SIM が刺さっていれば「ささってません」表記がでなくていいかもしれない。
結論としては b-mobile を使って様子見つつ、iPad に向けて検討中とウワサのドコモ SIM 販売を見守る。
(信者価格になる可能性が高いが)
今ひとつやる気にならないですが、公衆無線LANとかも調べますかね。
■コムギドットネット
http://komugi.net/
root奪取やらカスタムROMやら。
Androidの最先端がココにある。
ココを読んで興味が出たらゴーだ。
わからないヤツは避けた方がいい。
まあでもムリに改造しなくても、あまり困らないってのが感想です。
■総評
良いか悪いかでいったら、ハードウェアの完成度としては十分高い。
6万円出してよし。気になるヤツは買ってよし。
リファレンスマシンとして、想定している機能がフルとなるには今年いっぱいぐらいかかるのでないか。
その頃に次の新型が出て、さらなるソリューションを提供していくのだろう。
開発期にある祭りを楽しみたい層向け。
個人的には予想より満足度高いです。